ベスト&ワーストポーカーブラフ
ブラフはポーカーをさらに楽しく興味深いものにします。タイミングよく完璧に仕掛けられたブラフは、ポーカーがいかに複雑なゲームか、そしてプレイヤーの才能がいかに優れているかを物語っています。
ブラフと一言で言っても、いろんな種類のブラフがあり、それには上等なもの、クレイジーなものがあります。まずはブラフの目的と、ブラフの良し悪しを決める要素をさらっとおさらいし、実際に行われた上等なブラフと最悪なブラフをいくつかご紹介します♪
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ブラフとは?
ポーカーでプレイヤーが行うベットは一般的に2種類。
- バリューベット - バリューベットは自分がベストハンドを持っていると信じてベットします。相手に弱いハンドでコールしてもらうことでポットを膨らませ、より多くのチップを得ることを目的としています。
- ブラフ - ブラフの場合、相手の方が良いハンドを持っていると信じ、フォールドさせるつもりでベットします。

しかし相手が自分のハンドしか考えていない場合や、いくらベットしようがペアで地獄の底までコールしてくるような場合、ブラフは危険です。ブラフする相手を十分に見極めて実行する必要があります。役が連想できるボードで、フォールドのタイミングを知っている相手にブラフは使いましょうね。
それでは、おおおっ! と唸る最高のブラフと、あちゃーっ! と痛々しいブラフを一緒に見ていきましょう。
史上最高のブラフ
Tom Dwan/トム・ドワン - ハイ・ステークス・ポーカー・シーズン5
全盛期のトム “Durrrr” ドワンは、ライブポーカーやオンラインポーカーで最も恐れられていたポーカープレイヤーの一人。巧妙なブラファーでもあり、マルチバレルのブラフで何十万ドルものチップをつぎ込むことで知られています。そんなドワンの最も有名なブラフの一つは、ハイ・ステークス・ポーカー・シーズン5での、Barry Greenstein/バリー・グリーンシュタインとPeter Eastgate/ピーター・イーストゲートとの3ウェイポット戦です。
グリーンシュタインはUTGから$2,500のオープンレイズ。タイトなプレイヤーとして知られているグリーンシュタインは、アーリーポジションでレイズした場合、モンスターを持っていると考えられます。その通り、この時グリーンシュタインは A♥ A♣ を持っていました。そしてなんとテーブルにいた他7人全員がコール。
フロップは 2♣ 10♦ 2♠
4♦ 2♦ を持っているSBのイーストゲートがトリップスとなりリード。しかしチェックでまわします。グリーンシュタインは$10,000をベット。そしてドワンが Q♣ 10♣ というハンドで$37,300にレイズ! これに対し、ポケットAを持っているグリーンシュタインとトリップスとなったイーストゲート以外はフォールドしました。
ターンは7♦、グリーンシュタイン、イーストゲート共にチェック、するとドワンはなんと$104,200をベット。そしてイーストゲートは、この時点での勝ちハンドを意外とあっさりフォールド!!! グリーンシュタインはしばらく考えた後、ポケットAをフォールドしました。
このブラフが最高のブラフの一つとなっているのは、ドワンは自分が何をしているのか分かっているから。考えなしにベットしているだけではないのです。ドワンはイーストゲートのコールから彼が2を持っていること、グリーンシュタインのオープンレイズとコールから、オーバーペアを持っていることを知っています。さらに、二人の対戦相手をフォールドさせることも知っていたよう。
しかしイーストゲート、トリップスであっさりフォールドするとは・・・ロケッツのフォールドはわかります。ワタクシも「くっーそーっ!」と思いながらフォールドするでしょう。しかしこの場合、ワタクシはトリップスでフォールドはしなかったでしょうね。
イーストゲートはドワンの強気のベットから、同じく2を持っていてキッカーで負けている、もしくはポケットTだと思ったのでしょう・・・そしてドワンはそう思い込ませることに成功したようです。
Phil Ivey/フィル・アイヴィーのブラフ対決

フィル・アイヴィーも超トリッキーで、超人的なハンド・リーディング能力を持つプレイヤーの一人。アイビーもたまにブラフをしますが、2005年のモンテカルロ・ミリオンズでの【ブラフ対ブラフ】は注目すべきハンドです。このイベントでの優勝賞金$1M(1億円強)をかけ、アイヴィーはPaul Jackson/ポール・ジャクソンとのヘッズアップとなり、4:1でチップリードしていました。
ジャクソンは 6♠ 5♦でリンプイン。アイヴィーはBBから Q♥ 8♥でチェック。静かにラウンドは進みます。そしてフロップは 7♣ J♣ J♥

そこでアイヴィーは4ベットします。両者何もないハンドでかなりのチップがポットに入ります。ジャクソンはこれでフォールドするかと思いきや、何とさらにレイズ!!! 少し考えた後、アイビーはジャクソンにチップをいくら持っているかを尋ねます。ジャクソンが答え、そしてアイヴィーはオールイン! ジャクソンに最大限のプレッシャーをかけ、ここでさすがにジャクソンもフォールド。見事アイヴィーは巨大なポットを獲得しました。
アイヴィーの完璧な読みと、チップリードしていたこそ成せる技とも言えるのではないでしょうか?
Isaac Haxton/アイザック・ハクストン vs Ryan Daut/ライアン・ドート
アイザック “Ike” ハクストンは2007年のPokerStars/ポーカースターズ・カリビアン・アドベンチャーで、ライアン・ドートとヘッズアップ対戦となりました。当時ハクストンは、ハイパーアグレッシブなオンラインプレイヤーとして知られており、幅広いハンドで【clicking it back/クリッキング・イット・バック】していました。
さて、ライアンは 7♣ 5♠ でリンプインし、アイザックはBBから 3♦ 2♦ でチェック。フロップは Q♥ 4♥ A♣ と出ます。
アイザックがチェックし、ライアンがベットしました。アイザックはそれにコール。この時点でアイザックはストレートドローですが、両者共に役はありません。アイザックはここでコールすることで、後のストリートでブラフをかけようとしている可能性が高そうです。
ターンは K♦ となり、どちらのプレイヤーにとってもブランクです。両者ともチェック。そしてリバーは Q♣ でここでもブランク。両者ともにハイカードですが、ライアンの方が7ハイで勝っています。しかしここからアイザックはハイパーアグレッシブさを発揮します。アイザックは$700,000をベット。ターンでライアンがチェックしたことで、弱さを垣間見たのでしょう。
さぁライアンどうする?! ライアンはアイザックのブラフをやっつけようと、$2Mにリレイズしました。ワタクシならここでフォールドしますが、ハイパーなアイザックは躊躇しません。何とアイザックはオールイン! これにはライアンも参ってしまい、フォールドしたのです。アイザックがカードを見せた時のライアンの悔しそうな顔といったら・・・
このハンドは前途のアイヴィーのハンドに似ていますが、複数のストリートに渡ってアクションが行われています。それだけに更に判断が難しくなり、トップレベルのブラフと言えるのではないかな?
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最悪のブラフ
Sorel Mizzi/ソレル・ミッツィ - 10ハイで7ベットオールイン

ブラフはタイミングが肝心。きっとポーカープロたちも、そのキャリアのある時点で大ブラフを仕掛けたことがあるはず。大それたハッタリが最高の勝利金を獲得することもあれば、逆もまた然り。タイミングを間違うと、全てを失うことにもなります。
そんな大それたブラフの中でも、「これはどう考えてもいただけない」ブラフがこちら。
ザ・ビッグゲームVIでのソレル・ミッツィとLiviu Ignat/リヴィウ・イグナットとのハンド。ちなみにこの二人のプレイヤーたちはお互いをよく知る仲。イグナットはビッグポットを取り損なったばかりですが、今回は K♠ K♦を持っています。
イグナットはプリフロップでレイズ。ミッツィは 10♥ 7♣ でリレイズ。イグナットは4ベットで返します。

もちろんイグナットは再びレイズします。これでミッツィは諦めることができるはず。イグナットは強さを見せつけています。しかしミッツィはまだイグナットの強さを信じません。全てをシャブし、イグナットはコール。奇跡は起こらず、イグナットのカウボーイは持ちこたえて勝利となりました。
このブラフはどう考えても過剰で、完全にタイミングが悪かったようです。また、タイミングを外したのに気づかなかったのか、気付いた時は時すでに遅し・・・だったのでしょうか?
Viktor Blom/ビクトル・ブロム - アマチュア相手に5ベットオールイン

ビクトル “Isildur1" ブロムはルーズアグレッシブなプレイスタイルで知られており、彼のブラフが功を奏することも多いのですが、このハンドは史上最悪のブラフとして知られています。
それはメジャーなライブトーナメントの2日目。この時18歳のブロムは、ハイジャックから K♦ 2♦ でオープンレイズ。イギリスのアマチュアプレイヤーであるIan Munns/イアン・マンズは A♥ 7♠ でボタンからリレイズしました。ブロムはコールし、フロップを見ます。

しかし実際にAを持っているのはマンズ。マンズは4ベットし、フロップでチップをポットに集めようとします。ここでブロムは10秒もかからずにKハイでオールイン!
ここでマンズは考えます。ブロムは何を持っているのか・・・フラッシュドローか、彼もまたAを持っていてより良いキッカーを持っているかも、フルハウスを持っているかも・・・。プレッシャーと共に少し考えた後、マンズは正しい選択、コールしました。結果、かなり無茶苦茶なブロムをイベントから退場させたとさ。
おまけ:最高? 最低? なブラフとフォールド
ミスフィンランドの謎なブラフとRonnie Bardah/ロニー・バーダーの謎なフォールド

これどうなってんの? なハンドがこちら。
ミス・フィンランドのSara Chafak/サラ・シャファクは、ポーカーTVシリーズ「シャーク・ケージ」でRonnie Bardah/ロニー・バーダーと対戦しました。
サラは A♥ 2♦ でリンプイン。ロニーは 8♣ 4♠ をBBでチェックし、「フロップを見てみるか!」と発します。フロップは Q♠ 5♠ 4♣ 、ロニーはボトムペアでリード。ローニーはベットし、サラはそれに対し僅かにリレイズします。ロニーは「何か持ってるのかい?」と尋ね、サラは「ええ、持ってるわ」と笑顔で答えます。ロニーはコール。

ロニーは30秒のタイムリミットからプレッシャーを受け、タイムバンクを2回コールします。ロニーは頭を抱え、ミス・フィンランドのラインが分からない様子。あるいは単に、美女をショーから排除したくないのかも。「僕は4を持ってるんだよ?! 一体、何を持ってるんだ? 5-4か何かかい?」と散々考えた挙句、ロニーはトリップスをフォールドし、サラはAハイを見せロニーを唸らせました。
これは上等なブラフなのか最悪なフォールドなのかはキミの判断に任せます・・・ワタクシならターンでサラが4ベットした後にオールインするでしょうけどね・・・。
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🤥ブラスにもいろんな種類が。4種類のブラフと使い方 ブラフしすぎにご用心! 節約して使いましょうね♪
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