ポーカープレイヤーの引退後は?

プロのポーカープレイヤーが稼ぐ金額は膨大な額です。ポーカーはスポーツ選手と違い、60歳になっても70歳になってもプレイ出来ますが、その歳までポーカープロを続ける人は稀なようです。

若くしてポーカーから退く人たちもいます。そんなポーカープレイヤーは、引退したら何をしているんでしょう? それまで時間と労力の多くをポーカーに費やしてきたポーカープレイヤーたち、引退した理由やその後を探ってみましょう!

ポーカーを始める年齢

ワタクシの様な普通の仕事をしている人間に比べると、ポーカープロはずっと早く引退する傾向にあるお仕事です。

世界中でポーカー人口が増えている今、ポーカーの賞金額も年々上がっています。若い世代のプレイヤーも増えています。よって、ポーカープレイヤーは昔より、若くしてリッチになれることを意味します。ということで、短期間にたんまり稼いだポーカープレイヤーたちは、早期に引退を検討することができるんですね。

いつもオンラインでポーカーをプレイしていた Chris Moneymaker/クリス・マネーメーカー(しかし彼の名前は絶対貧乏になれない名前よねw)が、2003年のWSOP(ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー)のメインイベントで優勝し、オンラインポーカーの人気に火がつきました。

それまでオンラインポーカーに不信感を抱いていた人たちも、これを機にオンラインポーカーを受け入れ始めました。プレイヤーはより簡単に、いつでもどこでもオンラインでポーカーをプレイできる様になったのです。

ワタクシも小さい頃にポーカー(その頃はテキサスホールデムではなくクローズド・ポーカーでしたが)を教えてもらい、いとこや友人、親戚が集まった際にプレイしていましたが、最近のティーンネイジャーはアプリなどでポーカーをプレイし、合法的にギャンブルが出来る年齢に達すると同時にオンラインポーカーサイトに登録してプレイする人たちも多いそうです。

これらの若いプレイヤーがオンラインポーカーでプレイし始めた時には、すでに何年ものポーカー経験を持っていたりするんですね。

年若くして億万長者に

ドイツ人の Pius Heinz/ピウス・ハインツは、2011年のWSOPメインイベントの優勝者。18歳でオンラインポーカーを始め、22歳の時WSOPで優勝し、9億円以上を獲得しました。間も無く、ポーカーと大学での勉強の両立が難しくなり、大学に休学届けを出しました。しかしこの時、「5年以内には大学へ戻るつもり」とコメントしていたんです。

2016年まで時折トーナメントに参加し賞金を獲得していましたが、2016年からポーカーシーンに姿を現していません。WSOPの優勝から5年、大学に戻って経済心理学を引き続き勉強しているのかもしれませんね。

Peter Eastgate/ピーター・イーストゲートも、2008年のWSOPメインイベントで優勝し億万長者になった一人。当時22歳だったデンマーク人のイーストゲートは、優勝後、引退宣言をしました。WSOP優勝ブレスレットをオークションで売り、それで得た約1,200万円をユニセフに寄付したことでも話題になりました。

しかし、ワタクシが2回の人生をかけても稼げない額をポーカーで短期間のうちに稼げるなら、やはり良い仕事じゃないですか。引退したものの、ピーターはすぐにポーカー界へカムバックし、2013年までプレイをしていましたがその後は姿を見ていません。

あるインタビューでイーストゲートは、スポーツベットで高額ベットをし続け派手に負け、その上オンラインポーカーでも負けが続き、今はWSOPの勝利金の残りで、故郷のデンマークでのんびり暮らしていると語りました。

James Akenhead/ジェームズ・アケンヘッドやFedor Holz/フィドール・ホルツも、年若くして大きな大会で優勝した後引退を発表していますが、しばらくしてポーカー界へ戻り現在でもプレイしているプレイヤーたちです。

隣の芝生は青い?

多くのポーカープレーヤーは、クラシックなカードゲームというポーカーを後にし、ベンチャービジネスへ取り組む決断をする様です。ポーカーに疲れてしまったのか飽きてしまったのか、もしくは新しいことに挑戦したくなったのか、真の理由はわかりませんが、別の人生のためポーカー界から去った少数のプレイヤーもいます。

Phil Gordon/フィル・ゴードンは、世界的なポーカーツアーシーンの常連でした。彼はワールドポーカーツアー(WPT)のサイドイベントでもタイトルを獲得し、約3億円のキャリア収入を得ました。2011年からポーカーシーンからは姿を消しましたが、ポーカー攻略本を出版したり、Chatboxと呼ばれるデジタルメッセージビジネスを立ち上げています。

Tony G/トニーGとしても知られるAntanas Gouga/アンタナス・グーガは、ヨーロッパの国会議員になるためにポーカーをやめるという、人生を変える大きな決断をしました。グーガはそれまでに5億円以上のキャリア収入を得ていましたが、政治に関わりたいという衝動を抑えきれなかったようです。

まだ現役のPhil Ivey/フィル・アイビーは、WSOPだけでも10個のブレスレットを保持し、これまでにポーカーだけでも約29億円という賞金を獲得しています。しかし、それだけではアイビーは退屈だったよう。

現在のところ非常にうまくいっているとは言えませんが、彼は他の事業(主にスポーツに関わるベンチャービジネス)にも焦点を当てています。また、カジノゲームもプレイするギャンブル好きでもあるアイビーですが、アトランティックシティのボルガータとロンドンのクロックフォードカジノから、プレイ中に違法行為をしたとして訴訟を起こされたり、何かと話題を提供してくれています。

スキャンダルによる引退

Annie Duke/アニー・デュークはかつて、史上最強の女性ポーカープレイヤーとして知られていました。彼女はトーナメントで約5億円を獲得し、WSOPブレスレットも獲得しています。

しかしデュークは、事実上スキャンダルのために引退を余儀無くされたプレイヤーの一人です。閉鎖されたポーカーサイト、Ultimate Bet/ウルティメイト・ベットの詐欺スキャンダルに関与した人物のリストに名前が挙がっていたのです。

ウルティメイト・ベットの創設者であり、1994年のWSOPメインイベント勝者であるRuss Hamilton/ラス・ハミルトンは、他のプレイヤーのホールカードを見ることができるソフトウェアを使用して、2003年から約20億円の資金を得ていたことを認めました。

デュークはこの事件への関与を否定し、2012年、再びWSOPに参加しましたが、他のプレイヤーたちが彼女に対して不快感を表し、それ以来ポーカーシーンには姿を現していません。現在はポーカー本を執筆したり、モチベーション演説家、ライフコーチとして新しいキャリアを捜索しています。

Howard Lederer/ハワード・レデラー、Chris Ferguson/クリス・ファーガソンといったポーカープレイヤーも、Full Tilt Poker/フル・ティルト・ポーカーというサイトの創設者で、似たような詐欺スキャンダルを起こしました。両者共に不正行為は認めず、問題は悪意からではなく誤った管理の結果であったと示唆しました。この訴訟は2013年2月19日に棄却され、フル・ティルト・ポーカーのプレイヤーたちには返金、そして二人は数億円の資産を失うことになりました。

レデラーはポーカー界から姿を消しましたが、ファーガソンは現在でもプレイしています。

ハンドは全て異なる

世の中、お金を稼ぐ方法はたくさんあります。ポーカーもその中の一つです。ポーカーと一言でいっても、オンライン、オフライン、キャッシュゲーム、トーナメント、またはヘッズアップなど、様々な形式でお金を稼ぐことができます。

引退の時期は個人次第。ポーカープレイヤーはその収入から、通常よりずっと早く引退するチャンスを与えられます。浪費グセがなければ必ずしも大きなトーナメントで勝利をおさめる必要もなく、何度か中規模のトーナメントで優勝すれば、早く引退することを選択できるでしょう。

一般的な傾向としては、プロのポーカープレイヤーは引退してもカムバックする確率が高いようです。おそらくそれは、引退後の彼らがポーカーの専門家やコーチとしてまだポーカーゲームに携わっている場合、やはりプレイから離れる事は難しいのでしょうね。

そして、ベンチャービジネスを始める人も多いようです。人の心理を読んで意思決定を分析し、リスクを計算するスキルが必要なポーカープレイヤーは、他の事業分野でもこのスキルを生かし成功することが多いようです。

もちろん、ポーカープレイヤーは皆同じではありません。素早く手軽にリッチになる方法、と考え引退しないプレイヤーもいれば、立ち去ろうとしても引き戻されてしまうプレイヤー、去る時が来たと感じるプレイヤー、そして人生の次の章を始める時だと感じるプレイヤーなど様々です。

ポーカーっていつも複雑なんですね。ハンドはいつも同じでは無いようです。

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