IR法案でも「ギャンブル依存症」問題にどう対処するかが色々と話し合われておりますが、欧米でもカジノに対する規制は年々厳しくなっています。 これまでが緩すぎた? という気も。ヨーロッパのいくつかの国では、テレビのCMでオンラインカジノの宣伝があったくらいですからね。それもここ数年、実に厳しくなっています。 そして今月、またあるカジノが規制違反で罰金を食らいました。「また」ということは、そう、これまでに罰金という平手打ちをされたカジノって、結構あるんです。 ここ最近ルール違反で罰金を食らったカジノの数々を、理由と共に見ていきましょうかね。 今月の軽い平手打ち L&L Europe Limitedというスウェーデンのオンラインゲーミング会社、日本語サイトは持っていませんがマルタに本拠地を置き、14ものサイトを持っています。このサイト、スウェーデン、英国、そしてマルタのライセンスを持っています。 スウェーデンのギャンブル規制当局であるSpelinspektionenは今週初め、現地でライセンスを取得したオペレーターとしての義務の一環である自己排除ルールに違反したとして、L&L Europeに60万クローネ(約650万円)の罰金を課したと発表しました。 自己排除ルールの違反の内容は、ギャンブル依存症が理由でアカウントを凍結(自己排除)したプレイヤーにプロモーション情報を送ったんだとか。しかしL&L Europeがスウェーデンの規制当局から叱責を受けたのは、これが初めてではないのです。 2019年6月、やはりこの時も自己排除したプレイヤーにプロモーション情報を送ったとして、消費者保護機関が調査。この時は第三者の広告パートナーによってプロモーションがプレイヤーに送られていたことがわかり、L&L Europeはその広告パートナーとの契約を解除しました。 今回L&L Europeは、これ以上の違反があればより厳しい方法で処理される、との警告を受けています。 しかし650万円の罰金なんて雀の涙みたいなものなのです・・・ 犯罪に発展 888をご存知の方も多いはず。カジノ・ポーカー・スポーツと幅広いエンターテイメントを提供しています。 2017年に発覚したこちらのルール違反は大きな問題となりました。888 Holdings plcのシステムに技術的なエラーが発生し、自己排除した7,000人以上の顧客がアカウントにアクセスすることができたのです。しかもこのエラーは長期にわたって発見されなかったため、自己排除した顧客たちは総額£350万(約4億6千万円)を入金し、13ヶ月以上にわたりギャンブルをし続けていたのです。 888は個々の顧客が見せたギャンブル依存症の典型的な兆候を認識することができず、中には犯罪行為につながるほど重大なものでした。その顧客は£130万(約1億7千万円)以上を賭けており、資金は雇用主から盗んだ£55,000(約730万円)も含まれていたのです。 顧客はこの13ヶ月間、1日平均3~4時間プレイし、多額の賭けをしていたのにも関わらず888が脆弱な顧客を保護できなかったことの深刻さが指摘されました。 結果、888への罰金はこれまでの罰金としては最高の£780万(約10億3千万円)となりましたが、この罰金には自己排除した顧客たちが入金した£350万の返済と、お金を盗まれた雇用者へ賠償を含む£62万も含まれています。 6ヶ月に2回の罰金 ジャパカジでも最近ご紹介して人気のカジノ、Casumo/カスモも実は6ヶ月間で2回も平手打ちを食らったカジノです。 1度目は、2018年にオランダの規制に反したことで€310,000(3,600万円)の平手打ち。オランダのライセンスを持っておらず、オランダ人プレイヤーは受け入れてはならない筈だったのにプロモーション情報を送ったとかで罰金。オランダ語サポートもいたそうです。同じ理由でPokerStars/ポーカースターズも平手打ちされました。 その平手打ちから半年も経たずして、カスモが2度目の平手打ちを食らったのは英国から。英国のライセンスは特に厳しいと言えます。カスモが資金の出所を確認しないことで、マネーロンダリングが可能になることを指摘されました。また、適切なギャンブル依存症チェックを行っておらず、深刻な問題を抱えた顧客がアカウントを保持していたんだとか。 このことで£5.85ミリオン(約7億8千万円)の痛い罰金。この件からカスモは問題点の改善を即実行し、消費者保護、アンチマネーロンダリングに(ワタクシたちアフィリエイトの規制にも厳し過ぎるくらいw)真剣に取り組んでいます。 マネロンの疑い ワタクシも今年はじめ、あるカジノから請求されて驚いたSOWQ。そう、資金源に関するアンケート。Videoslots/ビデオスロッツでも顧客の資金源についてのアンケートを行っていましたが、継続的なチェックを行っていないと指摘されました。 🔖急にカジノから質問事項や書類の提出求められた・・・SOWQってなに? 慌てないよう知っておこう! あるビデオスロッツの顧客は、自動アップロードの身元確認で承認されず、かわりに他人の運転免許証を提供、これが不正と認識されませんでした。さらにこの顧客は複数の不正クレジットカードを使用していましたが、これも不正と検出されず。これらのカードは多額の入金に使用されていました。 システム(いや、スタッフの責任では? と感じるワタクシ)がこの顧客のアカウントに気付くまでに、£17,405(約230万円)を入金していたそう。英国のギャンブル委員会は「これらの入金は犯罪の収益であることが疑われる」と述べ、£1ミリオン(約1億3千万円)の違約金を課しました。 ビデオスロッツはシステムに弱点があったことを受け入れ、即問題に対処したそうです。 🇬🇧英国ライセンスを持ってるカジノは厳しい規制に従っています! 英国の平手打ちは続く 英国の平手打ちは容赦なく続きます。 英国のギャンブル委員会は「ギャンブルからのマネーロンダリングと顧客への害を防ぐために効果的な保護を行っていなかった」としてビシバシと平手打ちを続けます。 2018年にビデオスロッツと共に同じ理由から英国のビンゴを主に提供する企業、Daub Alderney/ダウブ・アルダーニーを£7.1ミリオン(約9億4千万円)の罰金で平手打ち。 チェコ共和国の企業、CZ Holdingsに対しては英国ライセンスを剥奪し、英国での営業を禁止しました。 Kaboo.comとHighroller.comを運営するBetit Operations Ltdに対する調査は2017年9月に始まり、顧客の1人が23日間で£67,000(890万円)以上を入金しましたが、誰も危険とは判断せず。別の顧客は24時間で£110,500(約1,500万円)を入金し、銀行がその顧客のクレジットカード2枚の決済を拒否したにもかかわらず、Betitの対応は入金限度額を引き上げたんだとか。ライセンス要件を満たすには不十分であるとして£1.4ミリオン(約1億8千万円)の罰金。 旧Guts/ガッツ・カジノと旧Rizk/リスク・カジノを運営していた、MT Secure Tradeでは資金源の確認を実施しなかったことで、4つのカジノ合わせて£38,000(約500万円)の盗難資金をプレイヤーたちが入金していたことが発覚。別の顧客は入金限度額の増加を要求し、5つの異なるクレジットカードを使って半年間で£134,000(約18.000万円)以上を入金したにもかかわらず、危険性を察知できなかったとして£70万(約9,300万円)の罰金。 Bestcasinoを運営するBestbetは、2018年2月に従業員が顧客の身元確認に関するトレーニングを受けていなかったことが判明。£23万(約3千万円)の罰金。 2020年2月にはMr Green/ミスター・グリーン(現在はWilliam Hill/ウィリアム・ヒルが所有)に対し、システム上の理由としてアンチマネーロンダリング管理がかなりの数の顧客に影響を与えたとして£300万(約4億円)の罰金を課しました。 🤑ギャンブラーと言ってもタイプは色々7タイプに分かれるギャンブラー:キミはどのタイプ? 最大の罰金は 英国は米国にも容赦ありません。今月初め、米国の有名カジノ、Caesars Entertainment/シーザーズ・エンターテイメントの英国部門に対し、ギャンブル依存症のプレイヤーに適切な対処をしなかったとして、過去最大となる大ビンタ、£13ミリオン(約17億円)の罰金を課しました。 🎌日本のカジノにも興味を持っていたのに・・・IR法案ニュース!日本のIR法案のこれまでの流れ 英国のギャンブル委員会によると、シーザーズはギャンブル問題を抱えていることが分かっている2人のプレイヤーが、1年間で£55万(約7,300万円)以上の損失を出すのを止めなかったと述べています。また、多くの顧客の資金源を適切に確認しておらず、そのうちの1人は3ヶ月間に£3.5ミリオン(4億6千万円)ほどプレイして£1.6ミリオン(約2億1千万円)を損失し、時には会社のクレジットカードを使っていたそう。 ロンドンのエンパイアカジノとプレイボーイカジノ、および英国の他の都市で5つのカジノを運営するシーザーズはこの調査の結果を認め、「コンプライアンスの方針と手順」を強化したと述べました。 この件でシーザーズエンターテイメントの上級管理職3名が辞職したそうです。 罰金ガム宮殿 年々厳しくなっているカジノ業界の規制。ここに書ききれなかった罰金を課せられたカジノはまだまだあります。最近の資金源についてのアンケートも、消費者保護、マネーロンダリング防止から発生しているのです。 数ヶ月で数千万円使うプレイヤーが結構いることにも驚きです。止められないんでしょうね・・・自分で止められない場合は、「私、ギャンブル依存症です」とカジノに言えば、カジノはアカウントを閉めます。その後、「アカウントを開けて」と頼んでもカジノは一生開けてはくれません。 自身でギャンブルを辞められない方、コントロールができない方はギャンブル依存症だと宣言するのが一番ですよ。そして助けを求めましょうね。 しかしこれだけ罰金罰金また罰金、となると、まもなく「罰金ガム宮殿」が建ちそうですけどね。これらのカジノが支払った罰金は、ギャンブル依存症の研究や治療などに使われるそうですよ。 お問い合わせやご質問はこちらから! 👆友だち追加してね♪ ジャパカジ公式LINEお得情報・新着ニュースも配信してます♪ つぶやき、お問い合わせもこちらから! 👆キャンペーン情報だけじゃない♪ ジャパカジ公式ツイッターオンカジ業界のこぼれ話や裏話、マルタの情報もつぶやいてます♪ フォローしてね!