全財産を赤黒1スピンにかけた男は・・・

ルーレットに全財産を賭け、一発勝負した男の運命とその後(実話)

君が所有するものをすべて売り、そのお金を持ってラスベガスに飛び「全額をルーレットで一発勝負する」というアイデアを想像できるだろうか。まさに血迷ったアイデアだと言うだろう。全てを一瞬で失う危険は非常にリアルだ。実際、アメリカン・ルーレット(数字に0と00があるタイプ)の赤黒ベットで勝つチャンスは、47.3%なのだ。だが、本当にこれをやってのけた男が存在する。

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イギリスのAshley Revell - アシュリー・レべル(当時32歳)は、所有していたすべてを売却し、その結果得られた105400ポンド(現在約1519万円)を2004年4月、ラスベガスで【ダブルか無か】の大勝負に出ることにしたのだ。

アシュリーのダブルか無かへの旅路は、ある日友人達とパブで飲んでいる時に始まった。 1人の友人が、ルーレットの一回転で全てを賭けたら、という話題が持ち上がり、それは良いアイデアだと皆で笑いあった。パブで友人達と交わした他愛のない会話だったにもかかわらず、翌日もそのアイデアは、まだアシュリーの心の中で立ち往生していたのだ。後に彼は「全財産を賭ける体験がどんなものかを思い巡らしました。結婚もまだだし、子供もいない。自由な独身だった。やるなら今、でなければその機会は永遠にない、と思いました。」
 

だが、誰もがアシュリーの計画を支持しているわけではなかった。そりゃそうだろう。両親はこの考えに猛反対。アシュリーの父親ミックは、そんな息子に「皆のように働いて稼ぐべきである」と言った。だがアシュリーは、応援してくれるよう時間をかけて両親を説得した。その甲斐あって、両親は渋々、同意することとなった。

それからアシュリーは所有物のすべてを売却し、少しでも多く現金化することに努めた。愛車のBMW、ロレックスの腕時計、ゴルフクラブ、(と聞いたら、割と裕福な家庭の坊ちゃんか?と思うが。)そして想い出の品さえも、オークションやフリーマーケットで販売した。いくつかのアイテム、特にサッカーのトロフィーと、高校生の頃着ていたクリケットのジャンパーを現金化することは、アシュリーにとって悲しいことであった。その後アシュリーは、それらのアイテムの販売を後悔している。

そうこうしていると、イギリスのテレビチャンネル、スカイワンのテレビクルーが彼の計画を聞きつけ、【ダブル・オア・ナッシング】というタイトルでテレビミニシリーズを制作することになったのだ。

銀行の送金準備も完了し、アシュリーはテレビクルーと友人達、そして両親を伴ってラスベガスへ飛び立った。その時アシュリーが着ていたものは、その日のために特別にレンタルしたタキシードで、驚くことに衣類も全て売ってしまっていたのだ。勝負に負けると、まさしく裸一貫だ。

初め、全財産を賭けたイベントはハードロック・ホテル&カジノで計画されたが、カジノとの交渉は決裂した。しかし、プラザホテル&カジノのオーナーが宣伝効果もあると考え、このイベントを主催することに同意したが、こんな危険なことはするべきではない、とアシュリーにアドバイスをしていた。

人生を変える勝負の前夜、そのプレッシャーにも関わらずアシュリーはよく眠り、自分の決断に後悔は全くしていなかった。厳密に言えば、アシュリーに対してわずかに不利な確率であるにもかかわらず、彼はこう振り返る。「なんの根拠もありませんが、私は勝つと確信していました。すでに勝利金を受け取りに行く気分でいたんです。」

赤へ

しかし、アシュリーは依然として、重要な決断をしていなかったのだ。それは、【黒か赤か?】当日彼は、午前中ずっとその閃きが訪れるのを待っていたが、それは訪れることはなかった。アシュリーによると、最終的にルーレットウィールに球が投入され、回転を開始した直後、頭の中で最初に閃いたのが赤だったので、私はすべてのチップを【赤】に押し込みました。」

 

 

その時・・・

 

そしてアシュリーは、彼を見守っている家族や友人達、多くのスカイワンのショーの聴衆と共に、球を食い入るように見ていた。永遠と思えるほど長く、球はぐるぐると回り・・・

 

 

 

赤7

 

最後に7の・・・【赤】に落ちた。

見事、アシュリーはルーレット一発勝負で全財産を2倍の三千万にしたのだ!

 

 

 

アシュリー:スピン後

彼はこの経験の後、「...今思うと、気狂い沙汰だったよ。」と認めた。そしてこうも言う。「もし黒だったら、どうなっていただろうと思うと・・・何も持っていないし、着るものも何もなかった。だけど、友人や家族は、私が困った時はいつもそこにいてくれる。彼らは私に、もしもの時は助けになると保証してくれたからできたことなんだ。」

人生最大の大博打の後、アシュリーは二度目の勝負を拒否し、堅実にテーブルのチップをキャッシュアウトして歩き去った。

やった!

その後アシュリーに何が起こったか。アシュリーは勝利金のごく一部で、ヨーロッパへバイク旅行に出かけた。その旅行中、オランダで一人の女性と出逢った。「私は彼女を連れて、一緒にイギリスに戻ってきました。そして私たちは結婚し、今は2人の子供がいます。あの大博打をしたことで、妻と出逢えたことに感謝しています。」

その後は、家族と普通の暮らしをおくっていると言うアシュリー。

困ったのはアシュリーの父、ミック。アシュリーの兄弟達もアシュリーと同じことをしたいと言い出したとか。「あんな心臓に悪いことは、人生一度で十分だ!」

だよね・・・